国内最大規模のテーブルサッカーの国際大会が11月15日~17日の3日間にわたり開催された。今大会は25周年となる記念すべき大会でもあり、海外からの参加も含め、のべ194名のプレイヤーが参加、日本最高峰の大会にふさわしい記念大会となった。また今回の開催にあたっては、国際大会にふさわしい会場提供にご協力いただいた、SAP(Study Abroad Pub)やテーブル搬入・会場整備などに尽力していただいたフーザーのみなさまなど、多くの方々の協力により、今大会を成功に導くことができたといえる。あらためて、多大なる協力をいただいた皆様に感謝申し上げます。
主な競技結果
◎11月16日オープン・シングルス (エントリー42名)
【順位】
優勝:James Castillo
2位:岩田拓実
3位:鈴木雅雄
【決勝ゲーム】
ベスト・オブ・5ゲーム/5点先取(トルネード)
James Castillo 3ゲーム ― 岩田拓実0ゲーム
1stゲーム: James Castillo5 ― 岩田拓実4
岩田がバックスから1点、続けてフロントのプルショットをミドルに決めて2点を先行。その後、Jamesが3メンのニアサイドの人形からアングルをつけたショットでシュートを決め1点を返す。岩田のファイブからのパスショットが流れそのままゴールし岩田が3点目。今度は岩田のゴールサイドのバックスに流れたボールがイレギュラーに当たりそのままオウンゴールでJamesの得点となり岩田のリードは1点に。続いて、岩田が相手のバックスからのボールをフロントで止めてすぐさまプルでシュートを決め4点目を獲得。このまま岩田の流れになるかと思えたが、その直後にJamesが5メンからシュートを決め3点目を決める。続いて、岩田がフロントからのシュートを放つと跳ね返りの球がそのまま自らのゴールに入ってしまい、気がつけば4-4のゲームボールに。最後はJamesがロールを決め逆転し1stゲームを勝利した。。
2ndゲーム: James Castillo5 ― 岩田拓実1
2ndゲームは終始Jamesのペースで進む。バックスから1点、フロントのロールで1点とJamesが試合開始から続けて2点を先取。その後、岩田がリバースのプルショットで1点を返すものの、Jamesがロールで1点、岩田のファイブパスをカットし3メンに流れてきた球をそのまま直接打ち込んでゴールを決め、4点目を得るとさらに続けてロールでファーサイドに決め、2ndゲームもJamesが勝利。
3rdゲーム: James Castillo5 ― 岩田拓実1
3rdゲームに入ってもJamesの勢いは変わらず、ロールショットで1点目を取ると、続いてピンショットで2点目、ファイブメンから相手の壁に当て3メンで球を取ると間髪入れずにキックショットで3点目、さらにロールを決めて、一気に4点をあげる展開に。その後、岩田がバックスからプルショットで1点を返すも、Jamesがフェイントをかけたロールでウイニングショットを決め、オープンシングルスの勝利を勝ち取った。
<優勝 James Castillo インタビュー>
1 stゲームは途中2-4で大きく負けていました。私はBump kick(Push kick± tictac)
を通常使いますが、Takumiがうまくブロックしていたので、Snake Shotに変えました。それで流れを呼び戻し1 stゲームを勝てたことが大きかった。このポイントで流れを掴んだことが最大の勝因だと思います。Takumiは素晴らしいオールラウンダー選手で、今回日本で彼のプレースタイルをずっと注目していました。パスが素晴らしくブロックも素晴らしい。彼のプレースタイルは大好きで敬意を表します。Japan Open については上海で色々なプレーヤーから、日本は7点先取があるので怖いという話を聞いてきましたが、実は私は大好きです。なぜならchallenge of the gameが重要で、一切、手が抜けない状況下で対戦経験をすることは極めて重要だからです。私もClassicでShuya+Yosshy組に負けましたし、緊張や対戦する集中力を養うことが重要であると思います。今回の大会は、運用、オペレーションや時間管理が素晴らしく、スタッフの皆様がスムーズに進行されていたことに感謝します。会場も綺麗で素晴らしかった。
◎11月17日オープン・ダブルス (エントリー26チーム)
【順位】
優勝:Dan Barber/Jerry Todd
2位:杉田憲司/矢野澤礁
3位:川中健人/江藤敏徳
【決勝ゲーム】
ベスト・オブ・5ゲーム/5点先取(トルネード)
Dan Barber/Jerry Todd 3ゲーム ― 杉田憲司/矢野澤礁 0ゲーム
1stゲーム:Dan Barber/Jerry Todd5 ― 杉田憲司/矢野澤礁2
試合開始後、ファーストポイントは杉田がロールでニアサイドへ得点、さらに続けて杉田がロールで2点目を決め先行する。その後、Danがプッシュショットでミドルへ1点を決めると、Jerry とフロントを交代。今度はJerry がプルキックで2点目を獲得。さらに続けてJerryが今度はロールで3点目を決める。その後、3メンでボールを保持するとDanと交代、Danがプッシュのリバースショットで4点目を獲得。再びJerryがフロントに代わり、相手のパスをカット、ファイブマンでボールを保持すると、Danがフロントに交代。そしてそのままDanがプッシュで1stゲームを勝ち取る。Dan とJerryがフロントとバックスを適宜入れ替わり試合の流れを呼び込んだチームワークが光る1stゲームとなった。
2ndゲーム:Dan Barber/Jerry Todd5 ― 杉田憲司/矢野澤礁2
2ndゲームは杉田がロールのミスショットボールが再び3メンに戻ってきたところをそのままダイレクトにシュートを打ち1点目を獲得。その後、すかさずDanがプッシュショットで取り返し同点。続けてJerryのバックスからのショットがイレギュラーなバウンドをしゴールし2点目、さらにDanがプッシュを決め3点目を取り2点をリードする展開に。杉田・矢野澤ペアのタイムアウトを挟み、再び得点はDanが取り4点目を得るが、杉田がロールをファーサイドに決め1点を返し、スコアは4-2に。最後はDanがプッシュを決め2ゲーム目もDan・Jerryチームが勝利。
3rdゲーム: Dan Barber/Jerry Todd5 ― 杉田憲司/矢野澤礁3
3rdゲームはDanがプッシュを決め1点目を得ると、今度は杉田がロールで1点を返し、さらに矢野澤がバックスからのアングルをつけたショットで2点目を獲得しリード。しかし、Danが再びプッシュで1点を返し同点に。今度は杉田の放ったロールショットが壁にあたり跳ね返り、そのまま自陣のゴールに入ってしまいDan・Jerryペアが1点をリードする展開に。しかし再び杉田がロールを決めて再びゴールし3-3の同点、お互いが一歩も引かない緊張感のあるゲームが繰り広げられる。そしてDanがプッシュのミドルで4点目を決めマッチポイント。最後は3メンでボールを保持したDanがファーサイドの人形からアングルをつけて引きながら打ったショットが決まり、見事、オープンダブルスのタイトルを手に入れた。。
<優勝 Dan Barber/Jerry Toddインタビュー>
第一セット、序盤でプッシュショットのロングを止められていたこともあり、途中ミドルに切り替えスコアできたのでミドルを打ち続けました。Yanoshoがアジャストできなかったこともあったと思います。土曜日にKenjiと事前にプレーができたことも重要で、Jerryと対策を練っていました。事前に対戦相手も研究しておくことが大事だと思います。KenjiとYanoshoの対戦はタフなゲームでした。日本のすべてのみなさんのプレースタイルにはリスペクトいたしますし、このお二人も例外ではなく素晴らしい、我々もいい経験ができました。 Japan Openはテーブルによってメンテナンスが必要なものもありましたが、しかし、運営の時間管理が行き届き、素晴らしい大会でした。是非みなさんにCompetitive game(アグレッシブに戦う試合)を経験してほしいですし、世界で対戦して勝ってほしいです。
その他の競技結果
Open Mixed Doubles 1位:Dan Barber/須田麻美 2位:稲上裕ニ/Daugelaite Karolina 3位:古澤駿/植田理恵
Classic Doubles 1位:Gitae Kim/Adam Jurasek 2位:Nick Furci/James Castillo 3位:岩田拓実/宮下好美
Open Woman Singles 1位:須田麻美 2位:Daugelaite Karolina 3位:須田ひまわり
Senior Doubles 1位:Dan Barber/Jerry Todd 2位:岩田拓実/成田真名夫 3位:植野 穣/吉田之輝
Non(Senior+Woman)Doubles 1位:Nick Furci/James Castillo 2位:川中健人/
藤平浩史 3位:Povilaitis Vytautas/Adam Jurasek