東海オープン2025 大会レポート

JTSF(Japan Table Soccer Federation)主催による東海オープン2025(2025年9月5日~7日)が、今年も446ブービーズ(愛知県・安城市)にて開催された。
関東、関西など国内からの参加はもとより、アメリカ、台湾、香港などの海外選手も多数参加し盛り上がりをみせたほか、昨年に続きキッチンカーの出店や地元の店舗の協賛などもありホスピタリティあふれる東海らしい充実した大会となった。大会自体も来たるジャパンオープンを控えたタイミングであり、各選手が白熱した戦いを繰り広げたほか、アメリカやアジアの海外選手の高いレベルのプレイを体感できる貴重な機会となり、多くの選手が素晴らしい時間を過ごすことができた3日間だったといえる。

<主な競技結果>

◎9月6日オープン・シングルス (エントリー32名)

優勝:Vimci Tang
2位:Clint Coyne
3位:鈴木雅雄
【決勝ゲーム】
ベスト・オブ・3ゲーム/5点先取(トルネード)
Vimci Tang 2ゲーム ― Clint Coyne 0ゲーム
1stゲーム:Vimci Tang 5 ― Clint Coyne 1
2ndゲーム:Vimci Tang 5 ― Clint Coyne 1

1stゲーム Vinci Tangがファーストポイントを先取、連続して2得点を重ね3点のリードから始まった。その後、Clint Coyneが5メンから1点を返す。Vinci Tangもさらにピンショットで狙いを定めて得点を重ね4点目を獲得。そのまま、Vinci Tangがゲームポイントを獲得し5-1のスコアで最初のゲームを取る展開に。

2ndゲームもVinci Tangがファーストポイントを先取。さらにClint Coyneがシュートを外して転がったボールをバックスで受けたVinci Tangがすかさずバックスシュートで得点を重ね、2点をリードする。続けてVinci Tangがバックスから打ったボールがイレギュラーに跳ね返り自陣のゴールに入ってしまい、スコアは2-1に。その後、Vinci Tangが連続して3得点を重ねオープンシングルスの優勝を獲得した。

<優勝 Vimci Tang・インタビュー>

試合に備えて常に2つの案を事前に用意しているのですが、今回は2-3rodのパスがポイントになったかと思います。岩田選手と対した前のゲームでも2-3rodのパスが勝利につながったと思います。ずっとファーサイドのパスを使っていましたが、ニアサイドを混ぜることで対戦相手に慣れさせないという意図が成功したことで精神的に優位に立てたかと思います。
 対戦をしたクリントは、経験豊かなプレイヤーでプレースタイルや態度は素晴らしく、スポーツマンシップを持ったプレイヤーですし、対戦できて嬉しく思います。フロントが得意なプレイヤーのように見えましたが、バックでのディフェンスに集中できていなかったように感じました。今回は私の2-3rodのパスの事前戦略が功を奏して勝利できたのかなと思います。
 今回の日本の大会はしっかり運営されていましたしクリーンで快適でした。普段はfireballをメインにしていますが、tornadoはとてもよかったです。切れ味が良くシンプルで完成されたテーブルですね。また、7点先取の本戦は、とても良い経験になりましたし、ベスト・オブ3かベスト・オブ5によってゲームプランが全く違ってくるのでとてもチャレンジングに戦えました。その都度、試合の流れを組み立てることは良い刺激になりました。日本のプレイヤーのみなさんも、試合全体の流れを把握して臨むことと、いくつかのオプションを常に準備して、いつどう使うかの戦略を検討すると勝率が上がると思います。

◎9月7日オープン・ダブルス(エントリー20組40名)

【順位】
優勝:Cai Jyun Yi/Adam Jurasek 
2位:Jim Provost/Clint Coyne 
3位:登山優佳/牟田裕之

【決勝ゲーム】
ベスト・オブ・3ゲーム/5点先取
Cai Jyun Yi/Adam Jurasek 2ゲーム ― Jim Provost/Clint Coyne 1ゲーム
1stゲーム:Cai Jyun Yi/Adam Jurasek 5― Jim Provost/Clint Coyne 2
2ndゲーム:Cai Jyun Yi/Adam Jurasek 0 ― Jim Provost/Clint Coyne 5
3rdゲーム:Cai Jyun Yi/Adam Jurasek 5 ― Jim Provost/Clint Coyne 4

 1stゲーム、 Jim Provost/Clint Coyne組(以下J/C)のClintのショットが決まり先制点を得る。続けてCai Jyun Yi/Adam Jurasek組(以下C/A)のCaiがバックスのプッシュショットで1点を取り返すと続けてAdamがフロントでニアサイドに1点を決める。すぐさま、Clintが1点を取り返し、2-2に。その後、Caiがバックスから得点を決め1点をリード。さらにAdamが2点を取り1stゲームはC/A組が勝利。
2ndゲームはClintが2点連続して得点を決める。さらにJimがバックスから追加点を決め、J/C組が3点をリードする展開に。さらにClintが1点を決め、ゲームボールに。最後はJimがバックスからプッシュでゴールを決め、ゲームカウント1-1でファイナルゲームへ。
3rdゲーム、まずはJimがバックスから1点を決める。続いてCaiがバックスからバンクショットで1点を取り返し、スコアは1-1。C/A組はポジションを入れ替え、Caiがフロントに。フロントに変わったCaiがさらに1点を追加し、C/A組が1点をリードする。続けて跳ね返ったボールをCaiがうまく5メンで合わせゴール、スコアは3-1に。今度はJimがバックスからプルショットで1点を返し3-2と緊張感のあるゲームが続く。Adamがバックスから打ったボールが壁にあたりルーズボールとなり、そのまま相手ゴールへ入り、4-2でマッチポイントを迎える。最後はJimがバックスから打ったショットからの流れ球をCaiが5メンで強打しイレギュラーバウンドで相手陣ゴールへ入りゲームセット。見事にC/A組がオープンダブルスの栄冠を手に入れた。

<優勝  Cai Jyun Yiインタビュー >

アダムの頑張りが勝利の大きな支えとなったと思います。たとえ何点負けていても、コンディションが悪くても諦めず、ゲームにアジャストして勝ち抜くことができたと感じています。また、どんな対戦相手に対しても甘く下に見ることをせず、それぞれのゲームに真剣に取り組むことも意識していました。素晴らしい大会でした。
※チームを代表してCai Jyun Yi選手が答えてくださいました

<その他の競技結果>

クラッシック・ダブルス 1位:Cai Jyun Yi/Adam Jurasek 2位:成田真名夫/吉村周也 3位:Vinci Tang/Vincent Chark

プロアマ・ダブルス 1位:植田理恵/Cai Jyun Yi 2位:Adam Jurasek/須田貞雄 3位:岩田拓実/宮下好美 

ルーキー・ダブルス 1位:深谷昭啓/神谷真司 2位:小野貴志/猪原圭二 3位:齋藤一樹/宮崎将伍

*最終的な大会結果、各種ポイントなどはJTSFのHPにて掲載される予定
*大会の模様は、YOUTUBEにて配信中  Tokyo Table Soccer TV

謝辞

大会開催にあたりまして、協賛、協力いただきました皆様には厚く御礼申し上げます。

<テーブル貸し出し協力>
Dining cafe & Live Four Roses

<副賞商品協賛>
PUBLIC HOUSE ブービーズ刈谷店
pub&kitchen 23STAND

<出店協力>
KIMAGURE(キッチンカー)

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