海外選手も多数参加、熱戦が繰り広げられた関西オープン2025 大会レポート 

2025年5月16日~18日JTSF(日本テーブルサッカー協会)主催による、「関西オープン2025」が今年も開催された。今年は6月にスペイン・サラゴサで開催されるテーブルサッカーのW杯とワールドチャンピオンシップを目前に控える大会で、日本チームとして出場予定の代表選手はじめ、アジア、ヨーロッパからの海外プレイヤーも参加し、白熱した熱戦が繰り広げられた。オープンシングルス、オープンダブルスともに、国内選手の優勝は叶わなかったが、高いレベルの好ゲームに魅了された3日間となった。また、W杯、ワールドチャンピオンシップ出場選手の壮行会もあわせて行われ、会場は大いに盛り上がりを見せた。

主な競技結果

◎5月17日オープン・シングルス (エントリー32名)

優勝:Adam Jurasek(CZE)

2位:稲上裕仁(JPN)

3位:鈴木雅雄( JPN )

【決勝ゲーム】

ベスト・オブ・3ゲーム/5点先取(トルネード)

Adam Jurasek 2ゲーム ― 稲上裕仁 1ゲーム

1stゲーム:Adam Jurasek 5 ― 稲上裕仁 2(レオンハート)

2ndゲーム:Adam Jurasek 2 ― 稲上裕仁 5(トルネード)

3rdゲーム:Adam Jurasek 5 ― 稲上裕仁 3(マルチ)

1stゲーム Adamのスネークショットによって最初のポイントが決まる。続けてAdamがバックスからバンクショットで2点目を獲得。すかさず、稲上も5メンロッドからのショットでゴールを狙い1点を返す。続いてAdamが1点目とほぼ同じコースで3点目を奪ったあと、続けてバックスからのバンクショットを決め一気に4点目を獲得する。今度は稲上もスネークショットを決め2点目を獲得しくらいつくが、その後Adamが5点目を取り、1stゲームはAdamとなった。

2ndゲームもバックスから決めたAdamが1点目を先行。続けて稲上がバックスでボールを保持した瞬間に相手の隙をつきシュートを打ち得点、1-1のスコアに。すかさず、ボールを保持したAdamがプルショットで2点目を獲得する。その後、稲上が5メンロッドから1点を獲得し2-2と拮抗した展開が続く。さらに稲上がバックスから角度のついたショットで3点目、続けて5メンから壁にあたったボールがインし4点目も奪う。さらに稲上が得点し2ndゲームは稲上が獲得、試合はファイナルゲームへ。

3rdゲーム 1点目はAdamのスネークショット。さらにこぼれたボールを5メンロッドで得点し2点目を得る。稲上もその後、1点を返しスコアは2-1に。続いてAdamが3点目を取ると稲上もスネークショットで1点を取り、スコアは3-2。今度はAdamが1点を取り、Adamのマッチポイントを迎える。ここでタイムアウトを挟み試合再開。稲上がバックスから1点を返し4-3とする。依然マッチポイントとなるAdamがフロントでボールを保持すると自分のペースを掴もうとここでタイムアウト、得点を狙うが惜しくも入らず。その後ゲームが続き、こぼれたボールをAdamが5メンロッドからシュートを狙い見事、ウイニングショットを決め、2025関西オープン オープンシングルスの優勝を勝ち取った。

<優勝 Adam Jurasek・インタビュー>

Q) 決勝戦のポイントになったところは?

試合全体として、相手より時間を使わず早いペースで試合を行ないました。レオンハートから始めることができたこともよかったね。タイムアウトを使ったが直後でポイントを取れなかったことはよくなかったと思うし改善したいし、今後も貴重なポイントでタイムアウトを使いたいと思っている。

Q) 相手のプレーについてはどうでしたか?

稲上選手はトルネードを得意としているプレイヤーだと感じたのでかなり緊張しましたね。レオンハートではその逆で私にアドバンテージがあったと思います。

Q) 関西オープンについて?

ただただ素晴らしい大会でした。毎回参加したい気持ちです。

◎5月18日オープン・ダブルス(エントリー20組40名)

【順位】

優勝:Adam Jurasek(CZE)/Duanmu Chuanyun(SIN) 

2位:川中健人(JPN)/鈴木雅雄( JPN ) 

3位:稲上裕仁( JPN )/Duque Nicolas-Claude( JPN )

【決勝ゲーム】

ベスト・オブ・3ゲーム/5点先取

Adam Jurasek/Duanmu Chuanyun 2ゲーム ― 川中健人/鈴木雅雄徳 1ゲーム

1stゲーム:Adam Jurasek/Duanmu Chuanyun 5― 川中健人/鈴木雅雄 2(トルネード)

2ndゲーム:Adam Jurasek/Duanmu Chuanyun 3 ― 川中健人/鈴木雅雄 5(レオンハート)

3rdゲーム:Adam Jurasek/Duanmu Chuanyun 5 ― 川中健人/鈴木雅雄 4(マルチ)

 1stゲーム、 人形にあたったボールがゴールインしAdam-Duanmuペアが1点を先制。続けてDuanmuがスネークショットで得点を決め2点目を獲得。今度はAdamがバックスから打った球を鈴木がカウンターで得点し1点を返す。続けてDuanmuがスネークショットで得点、すかさず鈴木も1点を返しスコアは3-2に。今度はDuanmuがタイムアウトを挟み、得点を決めゲームポイントを迎え、そのまま続けてDuanmuがふたたび決め1ゲームを先行する。

2ndゲームはフロントに代わった川中が1点目をスネークショットで得点。続けて、こちらもフロントに代わったAdamがすぐさま1点を返す。そして川中が1点をまたAdamが1点をと均衡した展開が続く。ここでAdam-Duanmuペアがタイムアウト、ポジションをチェンジする。そして川中が1点を追加し、Adam-Duanmuが再びポジションチェンジ。その後も川中が得点し、スコアは4-2のゲームポイントに。ここでAdamが1点を返すも届かず、最後は川中が決めゲームカウント1-1のドローに。

3rdゲーム、まずは川中がバックスから1点を決め先行。つづいてAdamが1点をスネークショットで決めて1-1。続けてAdamが連続して2点を追加しスコアは3-1に。今度は鈴木が1点を決め食らいつき3-2に。さらに川中が決め3-3のドローとし緊迫した展開が続く。ここでAdamが得点しついにマッチポイントへ。続けてこぼれた球をファイブから川中が決め4-4としゲームの行方はまったく読めない展開に。そしてフロントで保持したDuanmuがプルショットポジションあたりにボールを置くとすぐさまストレートショットを見事決め、Adam-Duanmuペアが優勝となった。

<優勝ペア Adam Jurasek/Duanmu Chuanyunインタビュー >

Q) 決勝戦のポイントになったところは?

やはりウイニングポイントとなったトルネードの4−4で勝敗を決定したポイントでしょうね。5バーの自信がなくてタイムアイトをとり、冷静さを取り戻せましたが、3バーでのキャッチがうまくできなかった。その後フリーボールを得ることができ、優勝を決めることができました。フリーボールのキャッチはとても重要でした。内面的にはスネークショットの自信が落ちていてブロックされていたこともあったので、最後はプルショットで行こうと決めていました。またクラシックでプルショットの出来がよく、かなり決めていたのでプルのロングは相手がかなり警戒していたことが予測できたので、最後はストレートに打ち込んで決めました。

Q) 相手のプレーについての印象は?

二人とも頭がいいプレイヤーで、テクニックもあり、戦略もきっちりあるので、今回は1点差で勝てましたが、打ち崩すのにとても苦労したチームでした。川中選手が前衛で、レオンハートで勝ったので、レオンハートでの戦略は正しいと思う。鈴木選手はテクニカルに素晴らしいし動きが早い。予選で当たった時にすでに決勝の意識はあり、そのタイミングから戦略は始まっていて、その時の印象を基準に組み立てました。

Q) 関西オープンについて感想は?

今回、関西オープンに初めて参加したが、とても楽しかった。ランダムテーブルで世界の強いプレーヤーも参加するし日本の友達にも会えるので素晴らしかったです。特に4台しかなかったにも関わらずタイムマネージメントが素晴らしかった。ボールのコンディションも良かったので感謝します。できれば今年の他の大会も参加したいと思います。

その他の競技結果

オープン・MIXダブルス 1位:鈴木雅雄/八木美有記  2位:稲上裕仁/宮下好美 3位:蔡俊溢/蔡佩君

シニア・ダブルス 1位:江藤敏徳/成田真名夫 2位:吉田裕司/吉田繁行 3位:植野穣/吉田之輝

クラッシック・ダブルス 1位:Adam Jurasek/Duanmu Chuanyun 2位:山下忠良/

南雄貴 3位:鈴木雅雄/岡村弘美

*最終的な大会結果、各種ポイントなどはJTSFのHPにて掲載される予定

*大会の模様は、YOUTUBEにて配信中 

Tokyo Table Soccer TV( https://www.youtube.com/@YUZIxxx )

JTSFより

「関西オープン2025」開催にあたり会場提供いただきました『オウギマチ ラヴブリトー』様に感謝・御礼申し上げます。

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