ビギナーからトップ選手までが集結し熱い攻防を繰り広げ閉幕
JTSF(Japan Table Soccer Federation)主催による東海オープン2024(2024年9月6日~8日)が、昨年に続き446ブービーズ(愛知県・安城市)にて開催された。
関西オープンに続くJTSF主催の公式大会ということで、関東や関西などからの遠征組や、地元愛知のベテランプレイヤー、ビギナープレイヤーなど多数の選手が集い熱戦を繰り広げた。また今回は中日新聞社による大会の取材も行われ、9月8日(日)の朝刊で大会の様子が紹介されることになり、まだまだ認知度の低いテーブルサッカーだが、公式大会の実施が広報活動への相乗効果をもたらす大会となったといえる。 また、開催場所の提供をいただいた大会協力店舗やJTSF地元スタッフの努力もあり今年度も多くのビギナープレイヤーが参加、テーブルサッカーの裾野を広げる地元の取り組みは敬意に値し、協会にとってもあらためて大事な大会であることが認識された。ほかにも昨年に続き地元の食品提供業者によるカレーメニューの提供や、2日目にはキッチンカーの出店などもあり、多くのプレイヤーが充実した大会を送ることができ満足度の高い公式大会となった。
主な競技結果
◎9月7日オープン・シングルス (エントリー32名)
【順位】
優勝:山本駿康
2位:鈴木雅雄
3位:稲上裕仁
【決勝ゲーム】
ベスト・オブ・3ゲーム/5点先取(トルネード)
山本駿康2ゲーム ― 鈴木雅雄1ゲーム
1stゲーム: 山本駿康4 ― 鈴木雅雄5
鈴木のサーブから始まった1stゲーム。鈴木が2点を先取した後、今度は山本がプルショットで1点を返し、続けてロールでファーサイドに2点目を決め同点に。続けて鈴木がクイックのロールで3点目、さらに山本がロールをファーに決めこちらも3点目を決め、両者一歩も引かない展開となる。そして、鈴木がロールでファーサイドに1点を決め、先に4点目を取るが山本のファイブからフロントへのパスがこぼれてゴールし4-4のゲームボールに。緊張感のある展開のなか、山本がタイムアウト、試合再開後に、鈴木がロールでファーからアングルのついたボールをセンターへ決め、1stゲームを先取。
2ndゲーム: 山本駿康5 ― 鈴木雅雄4
2ndゲームも鈴木の先制点から始まり、山本が続けてロールで1点を返し、最初のゲームと同様に点の取り合いでゲームが進むかに見えたが、鈴木のバックスからのショットを山本が2メンロッドでディフェンスし弾いたボールがそのままゴールへ向かいゴールインして2点目を先取すると、そこから続けて、山本がロールで2点を連続得点、4点のゲームポイントに。そのまま一気に山本の流れになるかと思われたが、鈴木がロールのクイックショットで1点を返すと、続けても鈴木がロールのアングル気味のショットで3点目を入れ1点差まで追い上げる展開に。ここで山本がタイムアウト、試合再開後、フロントでボールを持った鈴木がさらにタイムアウトを取る。再会後、鈴木のロールショットがディフェンスの人形に当たるもゴールイン、1stゲームに続き4-4のゲームボールとなる展開に。最後は山本がバックスからのプッシュショットを鈴木がディフェンスで弾いたボールがゴールに入り2ndゲームは山本が勝利、勝負の行方はファイナルゲームに。
3rdゲーム: 山本駿康5 ― 鈴木雅雄1
3rdゲームは、鈴木のロールショットを山本が止めて止まりかけたボールを2メンロッドで素早くバックスから打ち込みゴール、山本の先制点からスタート。続けてボールを保持した山本はロールでニアポジションにボールをセット、ゴールが空く瞬間をストレートで狙い見事ゴールし2点を先制する。その後、鈴木が1点を返すが、山本がファイブメンからのショットでゴール、続けてロールで2得点し、一気に4点のマッチポイントに。試合の流れは完全に山本へ、最後のウイングショットは、ファイヴメンからのショットでオープンシングルスの優勝を掴んだ。
<優勝 山本駿康インタビュー>
鈴木選手が強い選手だとわかっているので自分のベストを尽くす事だけを考えてました。1st ゲームは鈴木選手に最初、立て続けに2本きっちり入れられていたので、まずはシュートを止める事、どうやって守るかをすごく意識してましたね。2ndゲームでは守り方を変えたりしながら進め、4-1と点数的には先行できていたので、相手に3点取られるまでは、ショットなど次のゲームに活かす事も意識しながら試せるものを試していました。ただ4点目取られてからは必死でしたけど(笑)。3 rdゲームは、幸い鈴木選手がシュートの調子が良くなかったので、うまく止められたこともあり良い結果に繋がりましたね。今回、久しぶりに日本の大会に参加しました。東海オープンでもいろいろ考慮され、ベストオブ3の試合などを採用したり、JTSFが世界のスタンダードな大会形式に近づけるように意識してくれたと思いますし、そうすることで世界中のプレイヤーが日本の大会に参加してくれることになると思うので、期待しています。
◎9月7日オープン・ダブルス (エントリー 24チーム)
【順位】
優勝:稲上裕仁/Duque Nicolas-Claude
2位:岩田拓実/成田真名夫
3位:川中健人/江藤敏徳
【決勝ゲーム】
ベスト・オブ・3ゲーム/5点先取(トルネード)
稲上裕仁/Duque Nicolas-Claude 2ゲーム ― 岩田拓実/成田真名夫0ゲーム
1stゲーム:稲上裕仁/Duque Nicolas-Claude 5 ― 岩田拓実/成田真名夫 4
稲上がロールを決め先制点を取った後、今度は岩田がキックショットですぐさま1点取り返す。続けて成田がバックスからアングルのついたショットで得点、さらに岩田がプルショットで得点と岩田・成田ペアが一気に3連続得点しリード。ここまで1点のみの得点だった稲上がウォーキングでロールの狙いを定めるスタイルから、ボールを止めたまま狙いを定めるスタイルへ変更し、ロールをファーサイドへ決め1点差に。さらにその後、岩田がプルショットで1点を決め岩田・成田ペアは4点に。追い込まれた稲上・Nicolasペアだったが、ボールを止めたまま狙いを定めるスタイルに変えた稲上が2点を連続得点し4-4のゲームボールに。稲上・Nicolasペアのタイムアウトを挟み、最後は稲上がロールをニアサイドに決め1stゲームを逆転勝利した。
2ndゲーム:稲上裕仁/Duque Nicolas-Claude 5 ― 岩田拓実/成田真名夫 2
2ndゲームでも稲上はボールを止めたまま狙いを定めるスタイルをキープしロールで先制点を取得。続けて両チームが交互にポイントを重ね、2-2の均衡した展開に。その後、稲上がファイブメンからシュートを放ち3点目を得ると、試合の流れが稲上・Nicolasペアへ変わりそうな気配を察したのか、岩田・成田ペアはタイムアウトを取得、フロントとバックスを入れ替わるなど変化をつけながら応戦。だが稲上がロールで4点目を決めマッチポイントに。稲上・Nicolasペアのタイムアウトを挟み、稲上がロールでウイニングショットを決め、東海オープンのダブルス優勝を手にした。
<稲上・Nicolasペアインタビュー>
1st ゲームは1点取った後、3点連続で入れられて大きく先行されました。なかなかこちらもシュートを決めらなかった事もあり、作戦として、ロールのウォーキングで狙う打ち方を、真ん中でなくて1個ずらした位置にセットしてじっと動かずに狙うという打ち方に変えました。相手に気持ち悪い不気味さを感じさせるという意図だったんですが、最初の打ち方が前振りとなって、ここからシュートが決まりましたね。2ndゲームでは、点数の取れていた動かない打ち方をベースに、ファイブからのシュートや動きながらのシュートと変化をつけて、試合をまとめられたと思います。(稲上)
最初のゲームは相手のシュートを見るための時間として使っていました。こちらが有利なタイミングで思い切ってディフェンスを変えたりと駆け引きをしていましたね。バックスからのシュートはセンターは狙わず、アングルをつけたショットでリスクを取らずに、(稲上)裕仁にボールを送る事を意識していました。運が良かった部分ももちろんあるけれど、全体的に我々のペースでコントロールできた良いゲームができたと思います。(Nicolas)
その他の競技結果
Pro-AM Doubles 1位:岩田拓実/Daugelaite Karolina 2位:稲上裕仁/田中洋介 3位:牟田裕之/登山優佳
Rookie Doubles 1位:松本守貴/南雄貴 2位:Daugelaite Karolina/Povilaitis Vytautas
3位:八木美有記/山口優仁
Beginner Doubles 1位:中橋美貴/鎌倉保彦 2位:上田裕太郎/山口進也 3位:西塚高志/鈴木渚
Special Thanks
<テーブル貸し出し協力>
Dining cafe & Live Four Roses
<副賞商品協賛>
ブービーズ太田川
pub&kitchen 23STAND
<出店協力>
KIMAGURE(キッチンカー)
https://www.instagram.com/kimagure418?igsh=MzRlODBiNWFlZA==
後藤さんのカレー
https://www.instagram.com/mr.goto.curry?igsh=MzRlODBiNWFlZA==